亀染屋

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いちき串木野市にある老舗染物屋さんです

 いちき串木野市は、漁業が盛んな街です。
 漁業と言えば、船。
 船といえば大漁旗。
 その大漁旗を作っているのが、染物屋さんです。

 いちき串木野市に、染物屋さんがあると聞いたので、行ってきました。

亀崎染工

▲お店の外観。右手の平屋が「亀染屋」

 いちき串木野市の市街地、ラウンドアバウトがあるあたりにあります。
 明治2年に熊本で創業され、明治40年にいちき串木野市へ移転されました。
 老舗も老舗です。

亀﨑染工有限会社 | 鹿児島県串木野市の亀﨑染工。のぼりや大漁旗等の各種旗、暖簾もお任せください。
日本の伝統を、四季を、文化を。一つ一つ丹念に真心こめて染め上げます。大漁旗をはじめ、五月の武者のぼりや法被(はっぴ)、各種旗など印染めの「亀﨑染工」は明治2年の創業以来5代に渡り、真心込めて皆様にご納得頂ける商品づくりを行っております。

亀染屋

▲いい雰囲気の古民家

 亀崎染工の隣にある古民家が、亀染屋です。
 人がいない場合には、レジのチャイムを鳴らすと出て来られます。

▲2月に行ったので、端午の節句の準備中。

 入って右手には畳の部屋があり、時期のものが展示されています。
 2月にたずねた際には、端午の節句のブースとなっていました。

▲こいのぼりも言われてみれば染物。
▲染めた布で作ったテディベア。かわいい。
▲漆を入れて染めた名刺入れ。
▲お祝い用の大漁旗。めでたい。
▲お手頃な価格のリストレストもあります。

工場見学

1階 染作業場

 亀染屋の裏には、工場があります。
 お休みの日だったので、見学をさせていただきました。

▲作業場という雰囲気がとても良い。

 工場は1階が染物、2階がシルクスクリーンと別れています。

▲作業場の中心。

 上記写真の右手に作業台、正面に道具、左手に染料、がそれぞれ並んでいます。
 上につるしてあるのは、のりを乗せた後で、今から染めていくものです。

▲実際の大漁旗

 大漁旗のサイズは、船のサイズによって異なります。
 ここまで近くで見ることはないので……せっかくだからと近くで見せていただきました。

▲近くに行くと思った以上に大きい。

 言われて気づいたのですが、大漁旗の主線は白です。
 白というよりは、布の色。

 染める際には色が混ざらないように糊(のり)で仕切りを作ります。
 そのため、他の色と隣接する部分は白になります。

 時々、線が黒のデザインもあるそうですが……
 その場合は、ここから黒で塗るとのことです。大変。

▲洗い場でのりを落とす。色に年季を感じます。

 布にはのりを使って線を引いているため、洗い流す必要があります。
 作業場の奥には、乾燥させる部屋と、洗い場があります。

 こうして作業場を見ると、染物を作る過程は多くの作業があることに気づかされます。

2階 シルクスクリーン

▲近くで見ると全体的にでかい。

 2階はシルクスクリーンの作業場です。
 シルクスクリーンは孔版印刷です。
 穴が開いたスクリーンと、切り抜いた型を利用して染めます。

▲以前使っていた手切りの型。

 今はカッティングプロッタを利用して型を作っていますが、以前は手で切っていたそうです。
 当時使っていた型紙を見せていただきました。
 こんな大きいものを手で切っていたとは。驚きでした。

▲シルクスクリーンでできたもの。

 よく見るのは手ぬぐいですね。

 それから意外ですが、工事現場で掲げられている「安全第一」の旗もシルクスクリーンだそうです。
 神社の朱色の旗はインクジェットもあるようですが、シルクスクリーンが多いようです。

 ちなみにこれ、工程がシンプルではありますが、大きいものは作業が難しいようです。
 染めが甘いと裏まで染められず。
 だからと言って何度もすると、滲んでしまう。
 やはり職人技なんですね。

作業場を見てわかる価値

 作業工程などを説明していただいたことで、最初と商品の見方ががらっと変わりました。

▲レジのテディベアたち。

 印刷と違い、工程がとても多いんですよね。
 ただ、染めたものはとても良い。手触りや発色がとても良いです。

▲廃棄になるものを再利用したバッグ。

 亀崎染工では、いろいろと新しいものを作られています。
 例えば、染めが甘かったものなどは、廃棄ではなくバッグにするなど新しいものを作られています。
 また「kagerow」という手染めのライトも作られています。
 これがまたおしゃれです。
 亀染屋で実物を見ることもできます。
 というか、実物を見ないとわからないと思います、この魅力は。

KAGEROW
KAGEROW(カゲロウ)は、印染の技法を用いて一灯ずつ手染めで仕上げる照明ブランド。布が生む光の濃淡が、住空間や建築空間に静かな余白をもたらします。手染めによる染め抜きの線、上部方向へのグラデーション、そして滲み出る光は、新しい照明の表情...

 ここまで見て、「実際にやってみたい」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 亀染屋では、ミニ大漁旗の染体験とトートバッグの型染体験ができます。
 おすすめは、ミニ大漁旗の方だそうです。
 今度はぜひやってみたいですね。

▲他の方が作業されたミニ大漁旗

基本情報

営業日金曜、土曜、日曜
住所鹿児島県いちき串木野市旭町156番地1
駐車場あり(店舗裏手)
駐輪場なし (駐車場と兼用)
ホームページhttps://kamesomeya.net

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