
いちき串木野市にある老舗染物屋さんです
いちき串木野市は、漁業が盛んな街です。
漁業と言えば、船。
船といえば大漁旗。
その大漁旗を作っているのが、染物屋さんです。
いちき串木野市に、染物屋さんがあると聞いたので、行ってきました。
亀崎染工

いちき串木野市の市街地、ラウンドアバウトがあるあたりにあります。
明治2年に熊本で創業され、明治40年にいちき串木野市へ移転されました。
老舗も老舗です。
亀染屋

亀崎染工の隣にある古民家が、亀染屋です。
人がいない場合には、レジのチャイムを鳴らすと出て来られます。

入って右手には畳の部屋があり、時期のものが展示されています。
2月にたずねた際には、端午の節句のブースとなっていました。





工場見学
1階 染作業場
亀染屋の裏には、工場があります。
お休みの日だったので、見学をさせていただきました。

工場は1階が染物、2階がシルクスクリーンと別れています。

上記写真の右手に作業台、正面に道具、左手に染料、がそれぞれ並んでいます。
上につるしてあるのは、のりを乗せた後で、今から染めていくものです。

大漁旗のサイズは、船のサイズによって異なります。
ここまで近くで見ることはないので……せっかくだからと近くで見せていただきました。

言われて気づいたのですが、大漁旗の主線は白です。
白というよりは、布の色。
染める際には色が混ざらないように糊(のり)で仕切りを作ります。
そのため、他の色と隣接する部分は白になります。
時々、線が黒のデザインもあるそうですが……
その場合は、ここから黒で塗るとのことです。大変。

布にはのりを使って線を引いているため、洗い流す必要があります。
作業場の奥には、乾燥させる部屋と、洗い場があります。
こうして作業場を見ると、染物を作る過程は多くの作業があることに気づかされます。
2階 シルクスクリーン

2階はシルクスクリーンの作業場です。
シルクスクリーンは孔版印刷です。
穴が開いたスクリーンと、切り抜いた型を利用して染めます。

今はカッティングプロッタを利用して型を作っていますが、以前は手で切っていたそうです。
当時使っていた型紙を見せていただきました。
こんな大きいものを手で切っていたとは。驚きでした。

よく見るのは手ぬぐいですね。
それから意外ですが、工事現場で掲げられている「安全第一」の旗もシルクスクリーンだそうです。
神社の朱色の旗はインクジェットもあるようですが、シルクスクリーンが多いようです。
ちなみにこれ、工程がシンプルではありますが、大きいものは作業が難しいようです。
染めが甘いと裏まで染められず。
だからと言って何度もすると、滲んでしまう。
やはり職人技なんですね。
作業場を見てわかる価値
作業工程などを説明していただいたことで、最初と商品の見方ががらっと変わりました。

印刷と違い、工程がとても多いんですよね。
ただ、染めたものはとても良い。手触りや発色がとても良いです。

亀崎染工では、いろいろと新しいものを作られています。
例えば、染めが甘かったものなどは、廃棄ではなくバッグにするなど新しいものを作られています。
また「kagerow」という手染めのライトも作られています。
これがまたおしゃれです。
亀染屋で実物を見ることもできます。
というか、実物を見ないとわからないと思います、この魅力は。

ここまで見て、「実際にやってみたい」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

亀染屋では、ミニ大漁旗の染体験とトートバッグの型染体験ができます。
おすすめは、ミニ大漁旗の方だそうです。
今度はぜひやってみたいですね。

基本情報
| 営業日 | 金曜、土曜、日曜 |
| 住所 | 鹿児島県いちき串木野市旭町156番地1 |
| 駐車場 | あり(店舗裏手) |
| 駐輪場 | なし (駐車場と兼用) |
| ホームページ | https://kamesomeya.net |


































コメント