概要
前回はコンポジットを使って、トラックに親子関係を作る方法を説明しました。
しかし思った挙動をせずにがっかりしたところでした。

調整トラック
調整トラックとは
Vegas 19以降に実装された機能です。
名前から分かりにくいですが「調整トラックを親にした場合、子のトラックに一括でエフェクトを適用できる」機能です。
調整トラックの挿入

適当なトラック(できれば適用したいトラックの一番にあるトラックが良い)で右クリックをしてメニューを開き、「調整トラックを挿入(J)」をクリックします。

調整トラックを、適用したいトラックたちの上に移動します。
エフェクトをかけたいトラックを調整トラックのコンポジット(子)にします。
コンポジットの設定方法は以下を参考にしてください。

調整トラックの中に、立ち絵のトラックがすべて入ったと思います。
もし、立ち絵にエフェクトをかけていた場合は、この時点で一度削除してください。
(調整トラックのエフェクトか、そのトラックのエフェクトかわからなくなるため)

調整トラックに表示されている「fx」をクリックし、調整トラックにエフェクトを適用します。
今回は、立ち絵のサイズと位置を変更したいので、ピクチャインピクチャを設定します。

立ち絵のパーツがすべて一括で小さくなりました。
以前説明したように、サイズを変更したり、位置を変更します。

いい感じの位置になりました。
これで、調整トラックを変更すると、下にある子のトラックにすべてエフェクトが適用されます。
調整トラックはいくつも作れる

上図のように、調整トラックを複数作り、重ねることもできます。
この場合、上で明るさの調整(明るさとコントラスト)を調整し、下で立ち絵の位置とサイズ(ピクチャインピクチャ)を設定しています。
これで無事に、ぺぺち式の立ち絵も使えるようになりました。
調整トラックの使い方はまだまだあるのですが、今は先に進むことにしましょう。
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