VAIO TypePにQ4OSをインストールしました

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 2009年、ジーンズのポケットに入るぐらい小さなPCとしてVAIO TypePが発売されました。

type P | | ソニー
ソニー「VAIO」の製品情報。VAIOパーソナルコンピューター type Pの商品ページ。特長や機能、スペックをご紹介いたします。

 当時欲しかったのですが、高い!
 その後、伯父から譲ってもらったのですが、そのころにはXPもサポート終了となっていて、使わなくなってしまいました。

 先日、雪が降りました。外に出られずに暇を持て余していた時に、ふと存在を思い出し、「使えるようにしてみようか」となりました。

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やりたいことは何か

 ネットサーフィンなどはしない……というか、現在主流のサイトなどはスペックを考えると難しいでですね。
 となると、ポメラみたいに使ってみるのはどうだろうと思いました。
 ポメラは欲しいのですけど、高いんですよね(;´・ω・) ということで、同じぐらいのサイズであるこちらをポメラのようにしてみようかと。
 テキストエディタだけ動かして、SDカードに保存して、使うという感じを考えました。
 問題は電池の持ちと、ACアダプターですが……そこは後でどうにかしましょう。何か方法があるはずです。

 やりたいことが決まったら、あとは具体的にどうするかを考えるだけですね。

OSをどうするか

 ハード部分については、ほぼいじることができません。
 CPUは変更できませんし、メモリも基盤に直付け、HDDも特殊な形状のために交換が難しい。

 となると、できるのはOSの変更です。
 しかも条件が限られます。

  • OSは32bit
  • メモリ1GBでも動く軽量OS

 となると、Windowsは無理なので、Linux系になります。
 現在LinuxはWindowsと同じく64bitが主流ですから、結構限られてきます。

 いろいろと調べて、試してみました。

Raspberry Pi OS

 最初の候補に挙がったのは、Raspberry Pi用のOSである「Raspberry Pi OS」です。

Just a moment...

 TypePは現在のラズパイと同じぐらいのスペックなのでちょうど良さそうでした。

 一度インストールをしてみました。
 なかなか良い感じに動いてくれますが、もうちょっと他のOSも使ってみたいなぁと思ったので、他も試してみることにしました。

Linux Lite

 次に考えたのが、Linux Liteです。

Linux Lite Easy to Use Free Linux Operating System
Linux Lite is a free easy to use linux based operating system that is suitable for people who are new to linux.

「羽のように軽い」ということだったので、期待していましたが、このような注意書きがありました。

There will be no 32bit ISO from Series 4.x onwards. If you still need to run a 32bit operating system, our Series 3.x is supported until April, 2021.

 現在はバージョン7.xが主流ですが、32bitは4.xまでとのことです。
 使用頻度はあまり高くないですし、ネットにつながないだろうと思ったのですが……サポートをされていないのはちょっと気になります。

Q4OS

 Linux Liteとよく比較されていたのが、Q4OSでした。

Q4OS - desktop operating system

 現在でも32bitがサポートされている上に、WindowsXP風のデザインということです。
 日常使いをするのであれば、こっちの方が良いかな……と思い、インストール作業をしました。

 インストールはほぼ指示通りにするだけでできました。
 インストールについては、こちらのサイトを参考にしました。ありがとうございます。

Q4OS 5.2 Aquarius をインストールしました | INSUKO.NET
Q4OS 5.2 は Debian12 ベースの 軽量・高速なドイツ製ディストリビューションです。かといってストイックではなくユーザーにとって使いやすい OS...
『Trinity デスクトップ で軽量・高速・効率的な Q4OS-5.6 をインストールしました。』
久しぶりにドイツチームが開発した Q4OS を覗いてみました。Windows に慣れた、Linuxに不慣れなユーザーに向いていますと言われていますが、本当でし…
Q4OSをインストールする
Q4OSについて Q4OSは、ドイツのQ4OSチームによって開発されている、DebianベースのLinuxディストリビューションです。デスクトップ環境にはKDE PlasmaとTDEを採用しており、64ビット版と32ビット版があります。64

 インストールの方法をざっくりと説明すると……

  1. ISOファイルをダウンロードする。
    今回は32bit版だったので、「Q4OS Aquarius, Trinity, install-cd – 32bit / i386」をダウンロードしました。
  2. ISOファイルをRufusでUSBメモリに書きこむ。
    最近はUSBメモリでインストールできるのが便利です。
    今回は最小サイズだったので、そこらへんに転がっていた4GBのものを使用しました。
  3. インストールしたいPCにUSBメモリを指して起動。
    メーカーにより起動方法が変わります。
    TypePの場合は、F12を押すことで洗濯できました。

 途中で追加するアプリを「フルインストール」するか「最小限のインストール」するか等が聞かれます。
 今回は、テキストエディタが使えれば良いなぁというぐらいだったので最小限にしました。

 インストール直後に、テキストエディタを立ち上げた様子です(後ろが汚いのはなかったことにしてください)。

使ってみた感想

起動時間

 Linux全体に言えることですが、起動までに若干時間がかかります。
 自動ログインを設定して、起動に大体5分かかります(´・ω・`)
 軽量OSではありますが、TypePのスペックがスペックなので、どうしても時間がかかりますね。

日本語入力

 最初から日本語化、日本語入力ができるのはとてもありがたいです。
 日本語入力は、fcitxが導入されており、mozc入っているのでかな入力が選択できます。

当初の目的であったテキスト入力

 キー配置が普段使っているPCと若干違うので戸惑うことがありますが、特に問題なく使えています。
 特に気になっているのは「半角/全角」キーの位置ですね。なんでEscの右にあるのぉぉぉ(´;ω;`)ウゥゥ
 でもポメラもこの配置なんですよね。
 ということは諦めるしかないのではないか……と使いながら思っています。

バッテリーの減りが気になる

 外出時に使うとすると、気になったのがバッテリーの持ちです。

 テキストの入力だと大体1時間程度でバッテリーが無くなります。
 大容量バッテリーでも、1時間半ぐらいで力尽きます。

 ACアダプターを持ち歩くとなると、小さい端末を持って歩くとメリットがなくなってしまいます。
 悩ましいところです(;´・ω・)

それはそれとしてこういうのは楽しい

 今回は雪が降って自宅待機となったので、暇だなぁーと思ってこういうことをしてみました。

 ぶっちゃけた話をすると、今の時代にわざわざこうして古い端末を出して、悪戦苦闘するよりも、Amazonで安いAndroidタブレットとキーボードを買った方が簡単に作業環境を作ることができます。
 ですが、たまにはこういうことをするのも楽しいんです。こういうことからしか得られない楽しみというのがあります。

 おそらくこの記事を読んでいる人はそういうことでしょう。類友ですね。

 せっかくここまでいじったので、しばらく使ってみて、感想を書きたいと思います。

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