概要
車載動画に限らず、動画を作る流れには大きく2パターンあります。
一つが台本を作り、全体像を把握してから作るパターン。
一つが台本を作らずに、前から全体に作るパターン。
それぞれメリットとデメリットがありますが、今回は自分が行っている「全体像を把握してから作るパターン」の流れを説明します。
動画の編集作業をする前の話
台本作成
自分は動画の編集作業をする前に、大まかな台本を作っています。内容は日記のようなものです。ご飯などの感想はその場でメモをするために持ち歩いている手帳に書きますし、帰宅してからはツーリングであったことをObsidianというメモアプリを使って打ち込んでいます。
書く内容はいろいろとありますが、ざっくりとあったことを箇条書きにします。
そこにあったことを肉付けしていく感じです。
素材の確認
その後、撮った動画や写真を見ながら追加をします。
というのも、肉眼ではよく見えていたことも、カメラだと大したことがなかったりします。また逆に肉眼では大したことがないと思っていたことが、カメラだといい感じに撮れていることもあります。
この時に大体ですが「このシーンは使おう」とか決めています。
演出やセリフ決め
また演出もここで決めることが多いです。
うちのメインキャラクターをしているすずきつづみちゃんをイメージして「つづみちゃんだったらこう言うだろう」「店員さんをマキさんにして、会話形式にする」などもこの時点でざっくりとメモに書きこみます。
作業工程のイメージ
台本を作る上で一番のメリットが、この作業工程のイメージがつけられることです。
のちに話をしたいと思いますが、自分は最低限の編集ラインであるテンプレートを決めています。そのテンプレート通りに作る、またはテンプレートに作業を追加するというイメージで編集をしています。
台本を作ることで、例えば「いつもの作業+ナンバーのモザイク」という作業工程のイメージが明確になります。バイクではない移動手段の場合、例えば電車の場合は「いつもの作業+キャラクター変更(立ち絵の確認、音声調整で作業量増加の可能性あり)」など予定が立ちます。
必要がない人にとっては必要ないと思うのですが、自分は動画を毎週投稿しているので、テンプレートを作った方が作る方も見る方も楽です。
動画編集作業
ぼちぼち動画編集で主に説明をするのはこの部分です。自分の場合は下のような流れで作業をしています。
- 素材の挿入と並び替え
- 尺調整(動画のトリミングなど)
- メモ帳にセリフ打ち込み
- CeVIOで音声作成
- セリフの編集
- アクセント調整
- 音声と字幕のエクスポート
- 音声と字幕のインポート
- 音声のタイミング合わせ
- 間の確認
- 立ち絵挿入
- 立ち絵のベース挿入
- 表情差分の挿入
- 漫符の挿入
- 通しでミスが無いか確認
- レンダリング
- 投稿
これが上記のテンプレート部分です。毎回この作業をしています。
リストは、Obsidianに作業手順書を作成して、現在どの部分にいるのか適宜チェックできるようにしています。現在地がどのあたりか分かることでほっとします。長距離の移動時に「今どの地点にいるかわかる」とほっとするのに似ているかもしれません。
こうした具体的な作業の方法については、この講座でぼちぼちと紹介していこうと思っています。
全体を把握して編集をするメリットとデメリット
メリット
計画が立てやすいというのが一つあります。
車載動画は、動画の中でも素材が多くなり、また動画も比較的長くなる傾向があります。その素材の中からどのシーンを使っていくか等を考えるのであれば、全体を見ておいた方が楽だと、個人的には思います。
また編集についても、全体を確認して「この作業が必要だな」と分かっている方が計画が立てやすいですね。特に自分のように毎週繰り返して投稿をするのであれば、作業のパターンを作っておいた方がり楽ではあります。漏れも少なくなりますし。
デメリット
一番は「勢いがなくなる」ことだと思います。
全体を把握するというのは、どうしても冷静に見てしまうので、ガンガンいこうぜ!みたいな勢いはなくなります。
また人によっては、向き不向きがあります。自分は向いていましたが、他の人は「確認をしている途中で飽きた」「見るだけで、作った気になった」などの意見もあったので……。
最後に
ということで、全体を把握してからする方法の紹介でした。
人によって編集は人それぞれだと思うので、他の編集者の方にも聞いてみたいなーと思ったりします(ちらちら)。
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